先日は、昨年に続いて京都造形芸術大学・春秋座で行われた瓜生山薪能(たきぎのう)へお呼ばれしたので行ってきました。

演目:
大蔵流狂言方 茂山あきら氏 
観世流シテ方 観世銕之丞氏による狂言(呼声)能(清経)

 

能における打楽器の使い方。

日本だけじゃないでしょうか。

こんな解釈で作品に打楽器を取り込んだのは。

まさに日本固有の思想、哲学が塗り込められています。

 京都造形芸術大学 瓜生薪能

自分は10年以上、西アフリカの太鼓・ジャンベを叩いて歌っていますが、ダンサーと作品を作るときは特に、この能楽における打楽器からインスピレーションを受けています。

生LIVEの能を観たので、これを機会にもう少し能について勉強しようと思います。

先っぽだけ。

みなさんも僕と一緒にすこし勉強してみましょう。

ちょっと難しそうでかつ未開拓領域の勉強は一気にやろうとすると「うへ~」となって挫折するので少しずつ。

”あわてないあわてない、ひとやすみひとやすみ”の一休さんメソッドです。

ところで語尾にメソッドをつければなんとなく、それっぽく聞こえますね。

 

それはいいとして今回は打楽器の使い方について焦点を当てます。

 



「四拍子」(しびょうし)

 

能・狂言で使用する楽器は、管楽器の笛と打楽器の小鼓、大鼓、太鼓の4種類で四拍子と呼ばれる。

 



 能管

 

能楽囃子で使われる唯一の吹奏楽器。
能の世界では、そのまま単に“笛(ふえ)”と呼ばれる。
横笛でありながら、西洋音楽的なメロディを持たず、唱歌(※)を元にした節回しをリズミカルに力強く吹き鳴らす。
能楽囃子においては打楽器的な役割も担う。

(※)唱歌(しょうが)…「オヒヤラアリヒウイヤ ヒウ-ロロラア-」のように音の聞こえ方を片仮名で譜に表記したもの。
能管の唱歌には音の高低はあるが、絶対的な旋律ではなく、ニュアンスに重点をおいた節回しに近い。
ただし拍子(リズム)については極めて厳格に規定されている。

 

能管のなぞ~ノド(喉)~

 

能管の響きは聞き手に独特の緊張感を与える。
音の高低はあるものの、中音域は通常の音階よりも狭く、独自の音移(ねうつ)りを生み出している。
器楽的な純粋音以外に吹き込む息の音が多層的に重なっているため、倍音が大きく増幅されていること。
これらの要素が、鳴り始めた途端に能舞台の気配を一変させる稀有な笛の個性を形成している。

 

神降ろしの笛

 

能管は“神降ろしの笛”とも呼ばれるとおり、そのルーツは縄文時代の祭祀に使われた石笛(いわぶえ)にあるとも云われている。

能そのものが神や死者などこの世のものではない登場物が中心となる舞謡劇であり、それらを舞台に誘う働きとして能管のヒシギが吹き放たれる。
まさに石笛の直系と云われる所以であるが、じつは音響特性にも共通点がある。
石笛の鋭い高音には人間の可聴音域(20kHz)を超えた22kHz以上の高周波が確認されているが、能管のヒシギにも同程度の高周波が含まれているのだ。
これらの不可聴音域は人間の耳には聞こえないが伝脳するため、高揚感やリラックスをもたらす。
ただし、残念ながら通常のデジタル録音では20kHz以上はカットされてしまう。

 



小鼓

柔軟な響きを持ち、自在に音色を変化させながら能楽囃子を色彩感豊かに彩る。
表と裏の二枚の革の間に、中央がくびれた形に造られた胴(=鼓筒)を、調べ緒(しらべお)と呼ばれる麻紐で挟む形で組み上げる。
左手で調べ緒に指を掛けて、右肩上に掲げ、右手で表革の打面を直接打ち上げる。

 

変幻自在な音~

打音の種類小鼓は調べ緒に掛けた左手の扱いと打つ指の数や位置により、じつに多様な音色を作り出すのが大きな特徴である。
柔らかな乙(おつ)と、高い甲(かん)を強弱で打ち分けるが、それらを「チ」「タ」「プ」「ポ」という擬音化した言葉=唱歌(しょうが)で表す。

「チ」甲(かん)の小さな音。薬指1本で打つ。左手は握る。

「タ」甲(かん)の大きな音。薬指と中指の2本で打つ。左手は握る。

「プ」乙(おつ)の小さな。人差し指1本で打つ。左手は扱う(※)。

「ポ」乙(おつ)の大きな音。全部の指で打つ。左手は扱う。

(※)革を打つ瞬間まで左手を握り、打ち終えた直後に速やかに緩める動作。

 

手組(てぐみ)

“掛け声”は、小鼓の奏法とは切り離せない極めて重要な要素である。
小鼓の打音と掛け声の組み合わせを『手組み』と呼び、その数は百種以上ある。

※一ツ頭(ヒトツガシラ)…掛け声「イヤー」と音の種類「タ」で打つことを頭(カシラ)という。この頭を最初に一つ打つので「ヒトツガシラ」という。

※短地(ミジカジ)…打放(ウチハナシ)、ヌキ地、ノル地、また打放に戻って循環する。この4つをまとめて短地という。

 



大鼓(おおづつみ=大皮おおかわ)

外観は小鼓よりもひとまわり大きいが、突き抜けるような甲高い打音が特徴。大皮(おおかわ)とも云う。
表と裏の二枚の革の間に、中央がくびれた形に造られた胴(=鼓筒)を、調べ緒(しらべお)と呼ばれる麻紐で挟む形で組み上げられている点は小鼓と同じ。
ただし、小鼓の調べ緒は比較的緩く締められているのに対して、大鼓の調べ緒は極限まで締め上げられる。
左手で調べ緒を握り左膝上に載せた状態で、右手で表革をほぼ水平に打ち込む。

 

組み立て方

カンカンに乾いた革を焙じ台から外し、小鼓と同じように調べ緒を掛けていくが、大鼓は同じ所作を繰り返しながら、革を限界まで締め上げていく。

大鼓方が何喰わぬ表情で淡々とこなしているが、素人が同じことをやると、アッと言う間に手のひらの皮が剥けてしまう過酷な作業でもある。
乾いた革を更に調べ緒で極限状態まで張って打ち込むため、長い演目の場合は、最後まで革の張りが持たない場合もあり、新しく組んだ大鼓を後見が準備しておくこともある。

鮮烈な打音

打音の種類は、小さく打つ「ツ」の音と、大きく打つ「チョン」音の二種類のみだが、打ち込まれてくる要所により、じつに豊かな表情をみせる。
甲音は強烈なインパクトを放つが、生で体感するとキンキンとした耳障りな印象は一切伴わない。

遠くから頭上高く通り抜けていくような大鼓の甲音を断続的に聴いていると、まるで森林浴でもしているようなリラックスした気分になるから不思議である。

これは、大鼓の甲音には能管と同じく人可聴音域(20kHz程度)を超えた高周波が含まれてることが影響しているためと云われている。
ただし、能管の項でも触れた通り通常のデジタル録音では20kHz以上はカットされてしまう。是非、能楽堂での演奏を体感して戴きたい。

 

手組(てぐみ)

小鼓と同じく、打込みと掛け声の組み合わせたリズム・パターンを『手組』と呼び、その数は二百種近くある。

※コイ合(コイアイ)
小さく打つ音(=ツ)・掛け声「ヤアー」・「ハア」・強く打つ(=チョン)

※ワルツゞケ(ワルツヅケ)
掛け声「ヤ」・強く打つ音(=チョン)・掛け声「アー」・「ハア」・「ヤ」・強く打つ音(=チョン)・掛け声「ハア」・強く打つ音(=チョン)

※頭ニ(カシラニツ)
掛け声「イヤ」・強く打つ音(=チョン)・掛け声「イヤ」・強く打つ音(=チョン)

※ツゞケ(ツヅケ)
掛け声「ヤ」・強く打つ音(=チョン)・掛け声「ハ」・「ハ」・小さく打つ音(=ツ)・掛け声「アー」・強く打つ音(=チョン)・掛け声「ヤ」・強く打つ音(=チョン)・掛け声「ハ」・強く打つ音(=チョン)

 



太鼓(締太鼓)

演能において神や鬼などの超人的なものが登場する場面や、舞楽を盛り立てる際には欠くことの出来ない打楽器。
能では、単に太鼓と呼ばれる。
音の大小強弱関わらず、軽やかで柔らかみを帯びている打音を特徴とする。
中央に緩やかな膨らみを持つ木製の胴を二枚の革で挟み、調べ緒(麻紐)で締め上げて、組み上げる。
専用の台に掛けて床に据え、二本の撥(ばち)で打つ。

 

打音の種類

打音の種類は、革を撥で抑えて響かせない打ち方と、大中小と強弱をつけて音を響かせる打ち方(小バチ、中バチ、大バチ)がある。
二本の撥を使うため手数も多く、連続的な打音や複雑なリズムを打ち込むことが可能であるため、囃子全体にノリの良さを与えることが主な役目となる。

その一方で、豊かな表情を持つ柔らかな弱音が、厳かで静寂な雰囲気に奥行きを醸し出す場面も数多い。

 

手組

大小の鼓と同じく、“掛け声”は、能の太鼓の奏法とは切り離せない重要な要素である。
太鼓の桴さばきと掛け声の組み合わせを『手組』と呼ぶ。

 



 自分が使っているジャンベも同じく、ヘッドフォン、イヤフォン、スピーカーにもよりますが、太鼓から出るすべての周波数は生LIVEでないと体感できません。

ぜひ生の舞台を観に行ってみましょう。

 引用はTHE 和楽器さんのサイトからです。
より具体的に、動画も入れて解説してくれているので、興味のあるかたはどうぞ。

 

 

 

 

 

 

Yamandara




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