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「公園にて」村上龍

短編小説『空港にて』。

気軽に村上龍の目で人を視れる本だ。

視過ぎは禁物。
散歩するくらいがよい。

『空港にて』からある主婦のお話。

——

「公園にて」 一部抜粋

楕円形の公園では経済力は問われない。

無意識のうちに問われているのは容姿だ。

一ヶ月ほど前に、ひどく太ったおかあさんが楕円形の公園にやってきたが、すぐに来なくなった。

わたしたちはそのおかあさんを虐めたわけではないが、避けていたと思う。

避けるのは簡単だ。

一度か二度、話しかけてられたときなどに、それを無視して自分の子どもに近寄ればいいのだ。

あるいは挨拶をするときに笑顔を見せないようにしても、避けているということがその相手に伝わる。
——


 

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『すべての男は消耗品である。』村上龍 :おじさんのぼやきを読んで

『すべての男は消耗品である。』村上龍

行きつけの万博公園のフリマで出会った本。

 

自分の中で村上龍さんといえばカンブリア宮殿で気を使ってコメントする人だなぁと感じる印象の人で、著書は読んだことがなかった。

 

我、30半ばにして村上龍を読んでおらず。

恥でもなんでもなくただ愉しみに取ってあるストック。(ちなみに我、トトロもまだ観たことない。)

読まねばならないリストに上がっていたので出会えば当然買う。
村上龍さんのエッセイ集=ぼやき。
最近本といえば実用書を主に読んでいるせいもあるが、久しぶりに本を読んで笑った気がする。

飲み屋でおじさんの話をへぇ、ほーへぇ~と相づちを打って聴いている感じ。

 

中盤からは”村上龍さん”から”リュウ”さんに呼称が変わっていた。

この本の一番の見所は、最後に出てくる山田詠美さんの愛らしく辛辣な解説だ。

解説の鏡みたいな解説で美しくこの本を締めている。

というか解説の枠を超えとるね。

キーパーだいぶ飛び出したね。

人間は自分がダサいと感じる人やモノが平気な顔をしていると、もうほおっておけなくなる。
そういう意味ではお二人とも同じ。
そこで自分はこういうダサい副題を付けたい。(しかし”ダサい”という言葉自体がもうダサいね。)

~ちょいワルおやじのぼやき~

 

 

確かに山田さんのいうとおりこのエッセイはひどい。

 

 

”ブスは論外である。”

 

 

2014年の今、どこをどう切り取っても炎上しそうな言葉を発しながら、話の中盤あたりからテヘペロ的な逃げ道を用意し、挙げ句には読者に丸投げして終わったりする。

 

 

「女は偉い、男はダメだよ。」という自虐ブームが随分前からはじまっているので題名の陳腐感は拭えないけれど、聴けば悪い臭いのするおじさんの話はなかなか面白い。あまり聴かなかったフレーズが随所に出てくるので新しいと感じたからだろう。

 

このぼやきを読んで村上龍に嫌悪するのか、それらを踏まえて大らかに「リュウさん!」と笑うかはあなたの自由です。

 

だって本だから。

 

 

PS:同じフリマで『コインロッカーズ・ベイビーズ』の下巻だけ売られてたのでとりあえず買ったのですが、上巻と巡り会うまで待つか、上巻を妄想して下巻から読むかどっちがいいでしょうか。

 

 



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