天外伺朗さんからメルマガ届いたので紹介。
イギリスのEU離脱は個人的に国民投票の進め方を考えさせられました。
「会議の目的は何かを決めることではありません」
”会議は限られた時間内に答えを出力するもの。”という考えとはまた違った視点。
新しい、もしかしたら古来からあるモノゴトの決め方が今回のメルマガに掲載されています。
以下転載
天外レポートNo.99 (2016.07.06)
6月24日の国民投票で、
ごくわずかな差でイギリスのEU離脱が決まった。
キャメロンは、以前スコットランドの独立を問う国民投票を乗り切ったので、
同じような賭けに出たのだろう。
国民投票をちらつかせてEUを脅し、譲歩を引き出したうえで、国民の支持を得てEU残留、
というストーリーを描いたのだが、今回はワークしなかった。
今後イギリスは、新しい方向性を模索しなければならないが、約半数の人たちが足を引っ張る危険性がある。
企業で、思い切った方向転換をするとき、全社一丸となってぶつからないと成功はおぼつかない。
イギリスの前途多難が予想される。
イギリスやEUの問題は巷の評論に任せて、ここでは物事を決めるとき、はたして「多数決」がベストなのか、
他に方法論はないのか、などについて考えてみたい。
普通は、物事を決めるために会議を開く。
論理的に整然と議論し、論点を整理し、短時間で結論に達することが良しとされている。
全体としての方向性を決めなければいけないので、多数決で一票でも多い意見に全体が従うのが民主主義だ、
と教えられてきた。
ところが、昨年、第1回ホワイト企業大賞を受賞されたネッツトヨタ南国は、社員旅行の行き先など特殊な場合を除いて、
原則として会議では多数決をしない。
これはかなり徹底されており、若い人と話していても、「会議の目的は何かを決めることではありません」というセリフが頻繁に出てくる。
ここで、二つの疑問が出てくる。
① 決めるのが目的でないとすれば、
会議は何のために開くのか?
② 多数決をしないで、
全体の方向性はどうやって決まるのか?
① の答えは明快だ。
ネッツトヨタ南国での会議の目的は「社員の人間的成長」だ。
参加者は全員発言することが求められる。
自分の意見をまとめて発表し、表現する力をつけ、人の意見を聞き、何が発想の違いを呼んでいるかを考え、すり合わせる中で人は成長する。
② の答えは、現実離れした理想論に聞こえるかもしれない。
もし、参加者全員が全体最適を考え、マインドがオープンな状態で議論できたなら、全体のコンセンサスは比較的早く得られるだろう。
逆に、参加者が部分最適にこだわり、メンツや自らの利益のために議論を進めたら、いくら時間をかけても意見が収束することはない。
結局、多数決しないで意見が収束するためには、参加者の人間性が高いことが求められる。
つまり、①と②は表裏一体なのだ。
ネッツトヨタ南国が、30年以上にわたって多数決をしない会議で運営できたことは特質に値する。
あるいは、完全なコンセンサスに達する前に実行に移すこともあったかもしれないが、それでも51:49で物事を決めるより、時間をかけて議論して70:30くらいまで傾いたところで実行に移した方が、
はるかに物事はうまくいくだろう。
私は、単純に多数決で物事を決めるのは間違いだと思う。
今回のイギリスの事例に学んで、いろいろとお考えいただけると幸いだ。
天外塾では、外部から招聘している講師のセミナーを含めて、いままでの常識的な企業経営を離れて、物事を抜本的に考えるお手伝いをしている。
いい企業経営は、経営者の人間的な成長に裏付けられる。
逆に言うと、経営者以外の方の人間的な成長、意識の変容にもとても有効であり、今までも主婦やセラピストなど多様な方が受講された。
まもなく開講の横田塾でお待ちしております。
天外伺朗
(どうぞご自由に転送、引用して下さい)
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以上転載終わり
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