今年の七夕に神戸・乙仲(おつなか)で開催した”体感することで身体を活性化させる祭”「乙仲キング」。
この回では”循環”をテーマにしました。
(乙仲キング 屋上でファイヤーダンスもしましたよ編参照)
京都造形芸術大学の関本徹生先生に作品を展示、更にストーリーテラーとして出演してもらい先生の知見を語ってもらいました。
二十代の頃は赤道に赤いラインを引くためにアフリカに行ったり、ブルーマンより前にブルーマンのビジュアルで街中でよく分からないパフォーマンスしたり。
そんな関本先生が乙仲キングの中で語ったのは直感力について。
「直感力を養うのに一番大切な五感はな、臭うことや。」
「今では食べもんが余ってるからちょっと腐ってるかもしれんもんはすぐ捨ててしまうけど、自分が子どもやった頃は食べるものがなかったから腐ってるか微妙なもんは食べた。
食べれるか食べられへんかの判断材料は臭い。臭いで嗅ぎ分けた。」
視覚のセンサーは網膜に3種類。
聴覚は1種類。
対して嗅覚のセンサーは500種類以上と言われています。
嗅覚以外の視覚、聴覚、味覚、触覚は視床を中継して大脳皮質に繋がっているのに対して、嗅覚は前頭葉に直接繋がっている。
直です。
アルピニストが山に登る際、このまま進んだら山頂に着ける可能性はなくはないけど死んじゃう可能性の方が高いといったギリギリの状況でちゃんと行きて帰る判断をする為に、”縁”のある女性の匂いがついたものを持って行くと野口健さんが言っていました。
ちなみに「それは奥さんのものですか?」という質問に対して野口さんは「ウフフウフフ。」と答えていました。
ではこの嗅覚を鍛えるのに何からすればいいのか。
関本先生曰く
「簡単や。
道に生えてる草や土の臭いを嗅ぐことから始めたらええ。」
確かに意識しないとごく限られた、しかも人工的な臭いしか嗅いでない生活を送ってる。
先生の話を聞いてから、たまに思い出したかのようにフガフガと道草の臭いを嗅いでいます。
失われた直感力を取り戻そう。