古書ノススメ

クラシックはクラシックになるべくしてクラシックになる。

時代の淘汰から生き残ったフレーズ。

しなびたページ。

甘く古カビた匂い。

古書は視覚、触覚、嗅覚で愉しむものなり。

『葉隠』三島由紀夫

“ただ、われわれは死を考えることがいやなのである。

死から何か有効な成分を引き出して、それを自分にやくだてようとすることがいやなのである。

死を意識の表へ連れ出すということこそ、精神衛生上の大切な要素だということが閑却されているのである。”

“芸術というものは芸術だけの中にぬくぬくとしていては衰えて死んでしまう、と考えるものであり、この点でわたしは、芸術至上主義者ではない。

芸術はつねに芸術外のものにおびやかされ鼓舞されていなければ、たちまち枯渇してしまうのだ。”