今年亡くなったバウさんの本: 『バウの道中記 ~「チベットの死者の書」49日間の物語~』を読んだ

日本にカヌーを持ち込んだカヌーイストの先駆け。

災害支援ボランティアの礎を築いた人。

バウさん。

そんなバウさんとの出会いで人生が変わった吉澤武彦ことタケちゃん。この本の著者だ。

バウさんの提案により、彼は原爆の残り火を使い日本全国でキャンドルナイトを行う。

なにかメッセージ性のあるイベントをしたいと考えていた自分は、絶妙のタイミングと場所でタケちゃんと出会った。

2011年5月、震災を経て”日本カーシェアリング協会”の立ち上げミーティングに参加。

被災地でカーシェアリングを当事者たちで運用してもらうという世界中でも前例のないプロジェクト。

タケちゃんは免許がない。

夜中に二人で梅田のレンタカーで待ち合わせて会場である富士山の麓まで高速を飛ばした。

富士山のロッジには同年代の志しある仲間たちと、バウさんがいた。

後にも先にもバウさんと会ったのはそれ一度きり。

まだ誰もやったことがない、現実可能かどうか分からないものが少しずつカタチを成してくる。

“何故それをやるのか?”

“現実にそれが起きた。では次に何が必要になるのか?”

“それをやるには何が必要か?”

“問題はそこか?”

“行動したか?”

本気で事に当たるということを垣間見た。

今年バウさんは亡くなりました。

けど、本で出会うことはできます。

あなたも出会ってみてね。

次の人に渡そう。

この本を遺してくれてありがとう。

 

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私たちがバウさん(山田和尚氏)から最後に託されたこと、それは「自分の死を題材にした『チベットの死者の書』の解説本を作って多くの人に伝えてほしい」ということでした。

『チベットの死者の書』は8世紀に書かれたチベットの経典で死後49日間の出来事を死者の枕元で唱え、死者を導くものです。この物語は、1月5日に亡くなられたバウさんがその『チベットの死者の書』の世界を旅していきます。

死ぬ時でさえ、他の人達に何かを渡そうとするバウさんの想いのこもった、この本をぜひ手に取って読んでみてください。

バウの道中記 ~『チベットの死者の書』49日間の物語~

■価格:300円

■著者:吉澤武彦

■監修:クンチョック・シタル

■企画:山田和尚

■ブックデザイン:フジワラトシカズ

死後4日目の内容までコチラのサンプルから確認で

https://openjapan.net/more/bowbook