蝉

寒蝉(かんせん) 枯木(こぼく)を抱き 鳴き尽くして頭(こうべ)を巡らさず

『寒蝉(かんせん) 枯木(こぼく)を抱き鳴き尽くして頭(こうべ)を巡らさず』 秋に蝉一匹。枯木を抱き、ただひたすらに鳴く。 自分が季節はずれ、仲間はずれであったとしても、ただ一心に鳴き尽くす。 そこに承認欲求はなく、己が …