ソモソモ先生シリーズ 「ソモソモ、ブルーライトカットは目に良いんかい編」

国内、そして海外の眼鏡に関する仕事に携わる者として、ブルーライトカットについて一言いっちゃいます。

家に引きこもる事が多くなり、デジタルデバイスを観る時間が子どもも大人も増えたように感じるこの頃。

ブルーライトカットをして目を守りたいですよね?

でもその、

「ブルーライトカットをしたら目に良い。」

って、

どこでそう考えるようになりましたか?

ブルーライトカット=目に良い

”ソモソモ、それホンマなん?”って考える人どれくらいいるだろう。

”ソモソモ、ブルーライトカット”ってどういうことだろう?

”ソモソモ、ブルーライト”ってなぁに?


”ソモソモ、目に良い”ってなぁに?

眼鏡業界的に、
ブルーライトをカットしたら目に良い、って科学的エビデンス、

実は問題点が多いんです。

けれどカットしたら良さそうこともありそうなので、あながち嘘というほどでもない。

”目を守る眼鏡です”と謡えば消費者に分かりやすく売りやすい。

新しい市場を作る。

マーケティングです。

ちなみにブルーライトのどの波長をカットするか、特許の取り合いなので、メーカー・ブランドによってカットするブルーライトの波長は微妙に違います。

使用目的、使用のタイミング、使用する人によって有効な時もあるようなので、良しとも悪しとも一言でいえませんが、米国でも警鐘が鳴らされ始めています。

日本では、日本眼科学会・日本眼科医会・日本近視学会・日本弱視斜視学会・日本小児眼科学会・日本視能訓練士協会の6団体が「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」を公表。

”ソモソモそれは良い事だろうか?悪い事だろうか?”

”ソモソモそれは問題であろうか?”

”ソモソモそれは存在するのかな?”

いつも心にソモソモ先生を。

脳内にソモソモ先生が住んでいるKackey@dabigtree



「小児にブルーライトカット眼鏡装用を推奨する根拠はない。むしろブルーライトカット眼鏡装用は発育に悪影響を与えかねない」

(1)デジタル機器の液晶画面から発せられるブルーライトは、曇天や窓越しの自然光よりも少なく網膜に障害を生じることはないレベルであり、いたずらにブルーライトを恐れる必要はないと報告されている

(2)小児にとって、太陽光は「心身の発育に好影響を与える」もので、十分な太陽光を浴びない場合、小児の近視進行のリスクが高まる。ブルーライトカット眼鏡装用は、ブルーライトの曝露自体よりも有害である可能性が否定できない

(3)最新のランダム化比較試験では、「ブルーライトカット眼鏡には眼精疲労を軽減する効果が全くない」と報告されている

(4)いわゆる「体内時計」を考慮した場合、就寝前ならともかく、日中にブルーライトカット眼鏡をあえて装用する有用性は根拠に欠ける。産業衛生分野では「日中の仕事は窓ぎわの明るい環境下で行う」ことが奨められている

https://gemmed.ghc-j.com/?p=39751

小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見