『すべての男は消耗品である。』村上龍
行きつけの万博公園のフリマで出会った本。
我、30半ばにして村上龍を読んでおらず。
恥でもなんでもなくただ愉しみに取ってあるストック。(ちなみに我、トトロもまだ観たことない。)
飲み屋でおじさんの話をへぇ、ほーへぇ~と相づちを打って聴いている感じ。
この本の一番の見所は、最後に出てくる山田詠美さんの愛らしく辛辣な解説だ。
解説の鏡みたいな解説で美しくこの本を締めている。
というか解説の枠を超えとるね。
キーパーだいぶ飛び出したね。
~ちょいワルおやじのぼやき~
確かに山田さんのいうとおりこのエッセイはひどい。
”ブスは論外である。”
2014年の今、どこをどう切り取っても炎上しそうな言葉を発しながら、話の中盤あたりからテヘペロ的な逃げ道を用意し、挙げ句には読者に丸投げして終わったりする。
「女は偉い、男はダメだよ。」という自虐ブームが随分前からはじまっているので題名の陳腐感は拭えないけれど、聴けば悪い臭いのするおじさんの話はなかなか面白い。あまり聴かなかったフレーズが随所に出てくるので新しいと感じたからだろう。
このぼやきを読んで村上龍に嫌悪するのか、それらを踏まえて大らかに「リュウさん!」と笑うかはあなたの自由です。
だって本だから。
PS:同じフリマで『コインロッカーズ・ベイビーズ』の下巻だけ売られてたのでとりあえず買ったのですが、上巻と巡り会うまで待つか、上巻を妄想して下巻から読むかどっちがいいでしょうか。
アフリカの太鼓・ジャンベを叩いて歌うシンガーソングライター
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