バスケ。
レギュラーはたったの5人のスポーツ。
1992年、中2、
自分にアサインされた背番号は4。
バルセロナオリンピック。
対戦相手をことごとく蹂躙した初代ドリームチーム。
幼き頃から経験した水泳、バスケ、空手。
全て今の音楽活動に繋がっている。
どれ一つ欠けても今のジャンベを叩いて歌うという稀有なスタイルになっていなかっただろう。
ドリブルを刻んでいた手が今ではジャンベというアフリカの太鼓でハートビートを刻んでいる。
ジャンベを叩き続けながら視野を時に広く(ソフトセンタリング)、時に狭く(ファインセンタリング)してフォーカスするレンジを自在に変え、オーディエンスや共演者達とコミュニケーションを取り、時には指令を出し、時には後衛に周り、時にはフロントマンになって歌うことができるのは6年間のバスケ生活があったからだと後から気づいた。
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スラムダンクを連載する前に井上先生は周りから「バスケはやめておけ。絶対に失敗する。」と言われていたそうだ。
より速く、より強く、より遠くへ、というスポーツではない。
それまでの野球、サッカー、テニスなどとは手法がまるで違う。
前例がなかった。
目、顔、肩などの瞬間のフェイク、ボールがゴールに吸い込まれるスパッとした感触といったバスケの細やかな機微や、ルール、3次元的な戦略・戦術の醍醐味などを二次元の漫画で伝えきるなど不可能、
なはずだった。
それを井上先生は少年漫画として見事にやり遂げた。
スラムダンクは一コマも無駄がない。
当時、アニメ化も大変だったと思う。
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映画「THE FIRST SLAM DUNK」は原作のクライマックスである王者・山王戦。
沖縄が生んだ湘北高校のスーパーガード宮城リョータを中心にストーリーが展開。
“キャラクター全員がそれぞれの人生の主役”といった現実世界そのままのスラムダンク。
登場キャラクターそれぞれ全てにしっかりフォーカスされている。
168cmのリョータからの試合中の視界、
180cmの山王・深津とのマッチアップによる消耗が伝わってくる。
全世界、後世の時代に読み継がれる伝説的な原作の世界観を見事に映画化してくれました。
今回初めて描かれた宮城リョータの家族背景は、弟を持ち、子供も長男次男である自分的には直撃でした。
これはアカン、、。
制作に携わった皆様、本当にありがとう。
また彼らに会いに行きたい、
もう一回観に行くかもだな。
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あとがき
スラムダンクの数ある名キャラクターの中で、あえて一人挙げるとするなら翔陽の藤真健司。
身長体重ほぼ同じ、中学時代は自分も同じ選手兼監督。
司令塔。本当は自由奔放な性格。
バックにもフロントにも必要であればその役割を確実に遂行する。
スラムダンクの数ある名セリフの中であえて一つ挙げるとするなら、
藤真の「観たくはない、海南の勝利も、敗北も。」です。
あなたはどんなキャラクター、セリフが心に残っていますでしょうか。
キャラが全員立ってるのにストーリーはブレない。
皆んなカッコいいねんな〜。